ウィリアム・エグルストンの写真がずっとピンとこなかった。
みんながリバーサルを使っていた頃、ネガカラーで作品作りを始めた開祖みたいな
扱われ方なのかなと思っていた。
色を見せるという考え方があると知ったとき、遅れ馳せながらなるほどと納得した。
身の回り主義みたいな写真だから、住んでいる南部のテイストは濃厚に出ているけ
れど、それは派生する結果であって別にそれを目指しているわけではない筈だ。
この人も、物事は写真にするとどう見えてくるかの路線なのだな。
それにしても、なんだかよくわからない写真を撮る人ではある。
ある意味、よくわからない写真こそがおもしろいのだといえる。